シーク教寺院で無料食糧配給【タイ旅行 バンコク】
インドに総本山のあるシーク教。
世界で5番目に大きい主教であり、約3000万人の信者がいるといわれていて、日本にも少数ながらコミュニティはあるようだ。
ここバンコクにもシーク教の寺院があり、食料の無料配給を行っているとのことなので行ってみた。
インド人で、髭を生やして頭にターバンを巻いているのはシーク教の人たち。
私が泊まっていた日本人宿のオーナーに案内してもらい、日本人4人で向かった。
建物に入ると、まずはこの1段低くなっているところの人に靴を預けて、番号札をもらう。
そして、黄色いターバンを頭に巻いて、髪を隠す。
これはターバンを巻くカールサー派への配慮のようだ。
いよいよ二階の食堂に到着。
器をとって、自分で好きなだけ盛り付けていく。
赤いカーペットに座って食べる。
こんな感じ。
イエローカレーとデザートは美味しかったが、豆のカレーはけっこう薄め。
この無料食糧配給は「ランガル」と呼ばれ、ヒンドゥー教徒が違うカーストのものと一緒に食事をとらないことへの批判であるそう。
寺院の中では常に祈りの声がスピーカーから流れていたのだが、声の正体は3階で行われている大規模な集会のものだった。
こちらの黄色いターバンの人たちが祈りを捧げている。
その祈りを聞いていると、なぜか心を洗われるような気がしてきた。
寺院内には外国人の姿も多く、タイ人の学生らしき人たちが取材をしていた。
帰り際、靴を返してもらおうと番号札を渡すと、
「ありがとうございました!会えてよかったです!また会いましょう!」
そう笑顔で日本語を話し、おじちゃんが靴を返してくれた。
とても心が温かく、他人を思いやる気持ちの強いシーク教の人々。
今回は急いでいたのですぐに帰ったが、もう一度この場所に来て、ゆっくりと祈りに耳を傾けたいと思った。
【住所】
571 Chakphet Rd, Wang Burapha Phirom, Phra Nakhon, Bangkok