肉体派ライターのブログ

日本500カ所以上、アジア50カ所以上の心霊スポットをまわった濱幸成がお送りするブログです。心霊スポット、旅、釣り、珍スポット等について書きます。Japanese Ghost Hunter Yukinari Hama,Japan Haunted Place【情報提供やお仕事のご依頼は→shinrei.hama@gmail.com】

旧犬鳴峠!九州最恐スポット!怪談あり【心霊スポット福岡】

福岡、いや、九州最恐の心霊スポットと名高い旧犬鳴トンネル。

かつて凄惨な殺人事件があったことや、肝試しに来た若者の死亡事故等、数々の人の死を見届けてきたこの場所では、心霊体験の報告が絶えることがない。

今でこそ、旧峠入口にフェンスができて入れなくなってしまったが、まだ車で中まで入ることができていた時は、週末になると、どこからともなく若者たちが集まり騒ぎまわっていた。

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私の元にも、この場所で「怖い思い」をしてしまったという話はいくつか入ってきており、『福岡の怖い話』『福岡の怖い話・弐』に旧犬鳴峠で起こった話は書いているのだが、まだいくつか話があるので、ここに書き記すことにする。

 

心霊体験談『フェンス』

心霊スポットが大好きだというAさんは、犬鳴峠には何度も行っていたそうだ。

もちろん、犬鳴峠以外の心霊スポットにも多く行っていたので、自分の中では「心霊スポット」というものには慣れているつもりで、どんなスポットに行っても、足が進まなくなるような恐怖を感じることはほとんどなくなっていたそうだ。

しかし、その日は違った。

ある夏の暑い夜、いつもつるんでいる友人達と集まって肝試しに行こうという事になった。

Aさんが車を出して友人2人を迎えに行き、3人揃ったところで車内ミーティングが始まる。

「最近顔出しとらんかったし、久々に行ってみるか。犬鳴」

クーラーの効いた車中で誰ともなく言い出し、行こう行こうと満場一致で犬鳴探索が決定した。

犬鳴峠はAさん達の地元から近かったため、15分ほど車を走らせると旧峠に入ることができる。

霧の出ている中、旧峠の連続するカーブをゆるやかに駆け上がり、T時になって開けている場所に出た。

ここを右に曲がれば民家で、左に行けば旧トンネルがある。

ここから先、旧トンネルへと続く道はフェンスで閉ざされているため、車を停めて、ヤンチャ物がカギを壊してしまっているフェンスを「ギィィーー!!」っと、大きな音を立てながら開き、開けっ放しで歩いて中に進んで行く。

頼りない明りを放っているライトを暗闇に向け、木や岩が転がっている古びた道を慎重に進んでいる時だった。

『ゾクリ』

Aさんの首筋から背中に向かって、今まで感じたことの無いような強烈な寒気が走った。

(ヤバい・・・)

言いようのない不安に駆られたAさんは足を止め、先へと進む友2人に声をかけた。

「ちょっと待って!今日なんかおかしくない?」

「は?いきなりどうした?ビビっとうと?」

友人達はAさんをバカにするように笑っている。

「いやいや、これマジやけん。今日おかしいけんやめよう」

あまりに真剣にAさんが訴えるものだから、その恐怖が徐々に伝染して、友人の顔も引きつり始めている。

「うーん、Aがそこまで言うならホントになんかあるのかもしれんね。でも、せっかく来たんやしトンネル前まで行ってみようか」

「ソウシヨウ」

「え???」

3人は顔を見合わせて話していた。「ソウシヨウ」の時は誰も口を開いていなかったはずだが・・・

「ヤバイヤバイヤバイ!」

この場所には今、自分たち以外の何者かがいる。

そう考えると怖くて怖くてたまらなくなり、3人車に向かって走り始めた。

「ギィィーー!!」

突然、進行方向から金属が鈍く擦れる音が聞こえてきた。誰かが来て、フェンスを開け閉めしているのだろうか?

たとえ他人でも、人が来たのなら助かった。今のこの完全に心が折れてしまっている状況では、少しでも人数が多いほうが心強い。3人の走りに力がこもった。

しばらく走ると、街灯の灯りがフェンスを照らしているのが見えてきた。旧峠では唯一、このT字路にだけ街灯がある。

そして、灯りを見て安心したのも束の間、新たな恐怖がAさん達に襲い掛かった。

「車、俺たちのしかないやん・・・」

しかも、フェンスは『全開』のままだ。

つまり、誰も来ていないし、フェンスは全く動いていない。

訳が分からないまま、Aさん達は車に飛び乗り旧犬鳴峠を後にしたそうだ。

 

【住所】

福岡県宮若市久山町